関数「RANK.EQ」と「RANK」の違いと基本的な使い方

表彰台 関数

Excelのオンライン版で、評価する数値を特定の範囲内のランキング順位を表示する関数「RANK.EQ」と「RANK」の違いと基本的な使い方を説明します。

関数「RANK.EQ」と「RANK」の違い

どちらの関数も、評価する数値を特定の範囲内のランキング順位を表示するという働きと、構文は変わりありません。

関数「RANK.EQ」の基本構文

=RANK.EQ(数値, 範囲, [順序])
  • 数値:評価する数値やセル番地を指定
  • 範囲:評価対象のセル範囲を指定
  • 順序[省略可]:省略または0で降順(大きい順 10, 9, 8…)、0以外で昇順(小さい順 1, 2, 3…)

関数「RANK」の基本構文

=RANK(数値, 範囲, [順序])
  • 数値:評価する数値やセル番地を指定
  • 範囲:評価対象のセル範囲を指定
  • 順序[省略可]:省略または0で降順(大きい順 10, 9, 8…)、0以外で昇順(小さい順 1, 2, 3…)
ちょっと休憩

ただし、以下のように関数「RANK.EQ」の方が後からできた関数なので、使えるバージョンが変わります。

Web版(Excelオンライン)だけを使ったり、最近のWindows/Mac版のExcelと併用するであれば、新しい「RANK.EQ」を使えば良いです。

しかし、古いWindows版のExcelと互換性を持たせる必要がある場合は、「RANK」を使う必要があります。

Excel Web版/Windows版/Mac版の対応表

関数Web版Windows版Mac版
RANK.EQ対応365(サブスク)
2021
2019
2016
2013
2010
365(サブスク)
2021
2019
2016
2011
RANK対応365(サブスク)
2021
2019
2016
2013
2010
2007
2003
365(サブスク)
2021
2019
2016
2011

使い方も機能も全く同じなのに、なんで「RANK.EQ」と「RANK」の2つもあるんだ?

単なるダブりじゃないの?

Excel 2010の時に、別の関数「RANK.AVG」ってのが導入されたタイミングで、「RANK」と同じ機能を持つ「RANK.EQ」が導入されました。

その時に「RANK」は廃止されたのでなく、Excel 2007と互換性を持たせるために、そのまま残された感じです。

基本的な使い方

ここでは、新しい関数「RANK.EQ」の使い方を説明します。

関数の名前が変わるだけで、「RANK」も使い方は変わりません。

全2Step
  • Step 1

    ここでは、「番号・氏名・点数」が表示された表から、関数「RANK.EQ」を使って、点数の高い順にランキングを表示するやり方を説明します。

    ランキングを表示したいセルの左上をクリックしてから、以下の関数を入力します。

    =RANK.EQ(C2, $C$2:$C$11)

    関数「RANK.EQ」の使い方は、以下のようになります。

    =RANK.EQ(数値, 範囲, [順序])
    • 数値:評価する数値やセル番地を指定
    • 範囲:評価対象のセル範囲を指定
    • 順序[省略可]:省略または0で降順(大きい順 10, 9, 8…)、0以外で昇順(小さい順 1, 2, 3…)

    「範囲」の部分が「$C$2:$C$11」と絶対番地となっていますが、これは数式をコピーした時に参照範囲がずれないように固定するためです。

    Excelオンライン 関数「RANK.EQ」
  • Step 2

    数式を入力してから、キーボードでenter(return)キーを押すと、以下のようにランキング表示されます。

    なお、以下のサンプルの画面では、エクセルの「テーブル」機能を使っているので、自動的に一番下まで式が自動入力されています。

    Excelオンライン 関数「RANK.EQ」

    また、ここで注目してもらいたいのは、「点数92」が3人いますが、1位が「点数93」の1人なので、3人とも2位で表示されていることです。

    これは世間一般のランキングでよくある表示方法なので違和感がないと思います。

    一方、同点の場合のランキング表示方法が関数「RANK.AVG」では異なります。

まとめ

Excelのオンライン版で、評価する数値を特定の範囲内のランキング順位を表示する関数「RANK.EQ」と「RANK」の違いと基本的な使い方を説明しました。

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