Excelのオンライン版で、氏名が入ったセルを苗字と名前の2つに分割する方法を説明します。
方法はいくつかありますが、最も操作が簡単な方法2つ、①関数「TEXTBEFORE」「TEXTAFTER」を使った方法と、②「テキストから列へ」ツールを使った方法を紹介します。
概要
- ① 関数「TEXTBEFORE」「TEXTAFTER」を使った方法
- ② 「テキストから列へ」ツールを使った方法
①の方法は、分割結果の苗字と名前を任意のセル位置に表示することができます。
また、元々のデータを上書きすることはありません。
一方、②の方法は、元々のデータに加えて右隣のセルの内容も書き換えてしまいます。
元々のセル内容を残したい場合は①を使いましょう。
上書きでもよければ、②の方が操作方法は少し簡単です。
元々のデータ
① 関数「TEXTBEFORE」「TEXTAFTER」を使った方法
苗字と名前を表示する列は、自由に設定することができます。
以下の例では、四角いカッコで囲んだ部分に関数を入力して、設定しました。
② 「テキストから列へ」ツールを使った方法
苗字と名前を表示する列は、元々の氏名が入っていたセルと、右隣のセルに上書きになります。
以下の例では、四角いカッコで囲んだ上書きされていたので、元々の「氏名」と「件数」のセルが上書きされています。
① 関数「TEXTBEFORE」「TEXTAFTER」を使った方法
- Step 1
氏名のうち、苗字を表示したいセルをクリックしてから、以下の関数を入力します。
=TEXTBEFORE(引数1, 引数2)
- 引数1:対象のテキストかセル番地を入力します。
- 引数2:区切り文字を“と“でくくって入力します。
以下の例では、引数1にセル番地のB2、引数2に区切り文字として” ”(全角スペース)を入力しています。
=TEXTBEFORE(B2, " ")
- Step 2
以下のサンプルのエクセルシートでは、テーブル設定をしているので、1行目のセルに入力した関数が以下に反映されています。
- Step 3
同様に、今度は氏名のうち、名前を表示したいセルをクリックしてから、以下の関数を入力します。
=TEXTAFTER(引数1, 引数2)
- 引数1:対象のテキストかセル番地を入力します。
- 引数2:区切り文字を“と“でくくって入力します。
以下の例では、引数1にセル番地のB2、引数2に区切り文字として” ”(全角スペース)を入力しています。
=TEXTAFTER(B2, " ")
- Step 4
以下のサンプルのエクセルシートでは、テーブル設定をしているので、1行目のセルに入力した関数が以下に反映されています。
関数を使った方法の説明は以上です。
② 「テキストから列へ」ツールを使った方法
- Step 1
氏名が入ったセルで、苗字と名前を分割したい範囲を選択した状態にします。
- Step 2
以下の操作を行います。
- ① メニュー項目の「データ」をクリック
- ② 見出し「データツール」の中の、アイコン「テキストから列へ」をクリック
以下の図は、矢印のあたりの拡大図です。
- Step 3
操作画面「テキストから列へ」が表示されたら、以下の操作を行います。
- ① 見出し「区切り文字の選択」を「スペース」のみ選択状態にする
- ② ボタン「適用する」をクリック
- Step 4
「テキストから列へ」では、右隣のセルにデータを入力しますが、もしも既に何かでデータが入力されている場合は、以下のような警告が表示されます。
このまま置き換えてよければ、ボタン「置換」をクリックします。
- Step 5
「テキストから列へ」ツールを使った方法は以上です。
まとめ
Excelのオンライン版で、氏名が入ったセルを苗字と名前の2つに分割する方法を説明しました。
方法はいくつかありますが、最も操作が簡単な方法2つ、関数「TEXTBEFORE」「TEXTAFTER」を使った方法と、「テキストから列へ」ツールを使った方法を紹介しました。
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