Excelのオンライン版で、文字連結の関数「CONCAT」「CONCATENATE」「TEXTJOIN」の違いを説明します。
加えて、WindowsやMac用のアプリ版Excelと併用するときの互換性についても説明します。
各関数の違いを比較
ここでは分かりやすいように、各関数の構文を比較してみます。
これによって、どういった時にどの関数を使えば良いかが分かります。
「CONCAT」の構文
=CONCAT(文字列1, 文字列2, 文字列3,...最大で文字列253まで)
または
=CONCAT(セル範囲指定)
または
=CONCAT(配列指定)
「CONCATENATE」の構文
=CONCATENATE(文字列1, 文字列2, 文字列3,...最大で文字列255まで)
「TEXTJOIN」の構文
=TEXTJOIN(区切り記号, 空のセルを無視するかどうか, 文字列1, 文字列2, 文字列3,...最大で文字列253まで)
または
=TEXTJOIN(区切り記号, 空のセルを無視するかどうか, セル範囲指定)
または
=TEXTJOIN(区切り記号, 空のセルを無視するかどうか, 配列指定)
「&」を使った文字の連結の構文
=文字列1 & 文字列2 & 文字列2
以上の構文を使って、実際に式を入力してみたのが次の図です。
Windows/Mac向けのアプリ版Excelとの互換性について
ここまではExcelオンライン版だけを使う話に限定しましたが、WindowsやMac向けのアプリ版Excelと併用する場合は、アプリのバージョンによる互換性に注意する必要があります。
関数など | 使用可能なアプリ版Excelのバージョン |
---|---|
CONCAT | 2016以降 |
CONCATENATE | 2007以降 |
TEXTJOIN | 2019以降 |
& | 全てのバージョン |
Windows/Mac別にまとめると、次のようになります。
Windows向けアプリ版Excel
バージョン | CONCAT | CONCATENATE | TEXTJOIN | & |
---|---|---|---|---|
365(サブスク版) | ○ | ○ | ○ | ○ |
2021 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2019 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2016 | ○ | ○ | × | ○ |
2013 | × | ○ | × | ○ |
2010 | × | ○ | × | ○ |
2007 | × | ○ | × | ○ |
2003以前 | × | × | × | ○ |
Mac向けアプリ版Excel
バージョン | CONCAT | CONCATENATE | TEXTJOIN | & |
---|---|---|---|---|
365(サブスク版) | ○ | ○ | ○ | ○ |
2021 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2019 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2016 | ○ | ○ | × | ○ |
2011 | × | ○ | × | ○ |
2008 | × | ○ | × | ○ |
2004以前 | × | × | × | ○ |
まとめ
Excelのオンライン版で、文字連結の関数「CONCAT」「CONCATENATE」「TEXTJOIN」の違いと、WindowsやMac用のアプリ版Excelと併用するときの互換性についても説明しました。
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