Excelのオンライン版で、マクロやVBAが入ったブック、言い換えると拡張子がxlsmのファイルを開くことは出来るのか、開ける場合にはなにか問題があるかを説明します。
実は問題はあるのですが、その解決方法もあわせて紹介します。
マクロ・VBA入りブックを開くとどうなるか?
以下の図は、マクロ・VBA入りブックを開いたところの様子です。
①のように、「サポートされていない情報」や「読み取り専用」と表示されて、そのまま保存することが出来ません。
保存するときは、別名での保存となります。
また、マクロ・VBAを実行することは出来ません。
つまり、ワークシートのデータ部分だけが読み取り専用で開けている状態です。
解決方法
ここでは2つの解決方法を紹介します。
- 解決方法①:マクロ・VBA入りのブックは、アプリ版のExcelで開くようにする
- 解決方法②:ブックをデータ部分とマクロ・VBA部分に分割する
解決方法①:マクロ・VBA入りのブックは、アプリ版のExcelで開くようにする
コスト的に問題がなければ、①の解決方法がブックの手直しが必要ないのでラクです。
アプリ版Officeは買い切りの場合は3万円前後、サブスクリプションは1年間で1万2千円前後かかります。
Office Personal 2021 永続版
Microsoft 365 Personal 1年版
コストを掛けたくなかったり、ユーザーが何人もいてライセンス料が大きくなる場合は、次の解決方法②があります。
解決方法②:ブックをデータ部分とマクロ・VBA部分に分割する
これはマイクロソフトAccessなどでもよくやるテクニックですが、頻繁に内容変更のあるデータ部分と、変更がないプログラム部分(マクロ・VBA部分)を分割するものです。
分割すると、データの更新をする場合はデータ部分のブックのみ編集すれば良いので、オンライン版Excelで警告は出ません。
また、ファイル構成のイメージとしては、以下の図のようになります。
この方法のデメリットとしてはプログラムを修正しなければならない点です。
以上、解決方法①②と紹介しましたが、どちらを採用するかは金銭的なコストと作業コストのどちらを重視するかで決めることになります。
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