関数「FILTER」の基本的な使い方

コーヒーを淹れる女性 関数

Excelのオンライン版で、検索範囲から条件に一致するデータを抽出・表示する関数「FILTER」の使い方を説明します。

基本的な使い方の他に、エラー回避方法やAND条件やOR条件で複数の条件から抽出する方法も紹介します。

基本的な使い方

全3Step
  • Step 1

    ここでは、一ヶ月の「日付・最高気温・最低気温」が表示された表から、関数「FILTER」を使って、条件に合うデータを抽出するやり方を説明します。

    具体的には、最高気温が特定の温度以上の「日付・最高気温・最低気温」のデータを抽出します。

    抽出条件を任意のセルに入力します。

    以下の図では、セル番地E3に”8″という数字を入力しています。

    Excelオンライン 関数「FILTER」
  • Step 2

    データを抽出・表示したいセルの左上をクリックしてから、以下の関数を入力します。

    =FILTER(A2:C32,B2:B32>=E3)

    関数「FILTER」の使い方は、以下のようになります。

    =FILTER(配列範囲,抽出条件)

    今回の例では、配列範囲が「A2:C32」で、抽出条件が「B2:B32>=E3」つまり「最高気温が8度以上」となっています。

    Excelオンライン 関数「FILTER」

  • Step 3

    数式を入力してから、キーボードでenter(return)キーを押すと、以下のようにデータが抽出・表示されます。

    なお、日付や数値や通貨などの表示形式は元データから反映されないので、手動で設定する必要があります。

    Excelオンライン 関数「FILTER」

エラー回避方法

全3Step
  • Step 1

    抽出条件に合うデータがない場合は、以下のように「#CALC!」といったエラー表示がされます。

    Excelオンライン 関数「FILTER」
  • Step 2

    このエラーを回避する方法は、エラー時に表示する文字や数値を入力します。

    ここでは、「該当なし」と表示するように設定しています。

    =FILTER(A2:C32,B2:B32>=E3, "該当なし")

    エラー時も含めた、関数「FILTER」の使い方は、以下のようになります。

    =FILTER(配列範囲,抽出条件, エラー時の表示)
    Excelオンライン 関数「FILTER」
  • Step 3

    数式を入力してから、キーボードでenter(return)キーを押すと、以下のようにエラー時の表示が表示されました。

    Excelオンライン 関数「FILTER」

AND条件で抽出する

AND条件で、複数の抽出条件を使う場合の関数「FILTER」の使い方は、以下のようになります。

複数の抽出条件を、*(アスタリスク)で連結させて、抽出条件の個々と全体を()でくくります。

=FILTER(配列範囲,((抽出条件1) * (抽出条件2)), エラー時の表示)

以下の例では、次の2つの抽出条件を設定しています。

  • 抽出条件1:「B2:B32>=E3」、つまり最高気温が10度以上
  • 抽出条件2:「WEEKDAY(A2:A32,2)>=6」、つまり土曜日か日曜日
=FILTER(A2:C32,(B2:B32>=E3)*(WEEKDAY(A2:A32,2)>=6), "該当なし")
Excelオンライン 関数「FILTER」 AND条件

OR条件で抽出する

OR条件で、複数の抽出条件を使う場合の関数「FILTER」の使い方は、以下のようになります。

複数の抽出条件を、+(プラス)で連結させて、抽出条件の個々と全体を()でくくります。

=FILTER(配列範囲,((抽出条件1) + (抽出条件2)), エラー時の表示)

以下の例では、次の2つの抽出条件を設定しています。

  • 抽出条件1:「B2:B32<E3」、つまり最高気温が8度未満
  • 抽出条件2:「C2:C32<E7」、つまり最低気温が0度未満
=FILTER(A2:C32,(B2:B32<E3)+(C2:C32<E7), "該当なし")

まとめ

Excelのオンライン版で、検索範囲から条件に一致するデータを抽出・表示する関数「FILTER」の使い方を説明しました。

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